ビブラートができない理由!出ない出せない人・かからない歌

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「ビブラートができない!」「上手くかからない!」と、悩む人は多いです。

ビブラートには、できない理由があります。

理由が分かれば、対処できるので、ビブラートの上達に繋がります。

 

この記事では、ビブラートができない理由を解説していきます。

ビブラートに必要な3つの要素

綺麗なビブラートの条件は、以下の3つとされています。

・1秒間に6回ほど揺れる

・音程(音と音の距離)の幅は、半音

・規則的な揺れである事

ビブラートは、ただ揺れれば良い訳ではありません。

自分で、コントロールできる必要があります。

 

それでは、ビブラートができない原因を探っていきましょう。

息が浅い

呼吸が浅いと、安定した息の供給ができません。

音を揺らす為には、息の量に、余裕が必要だからです。

 

息が足りなければ、苦しい思いをするだけです。

また、喉に力も入ってきます。

そうすると、声帯の動きが制限されます。

 

深い呼吸ができるように、心がけましょう。

この場合、横隔膜を使った「腹式呼吸」がポイントになります。

横隔膜は、肺の下にある筋肉です。

肺と内臓を分ける、仕切りになります。

 

「腹式呼吸」の仕組みを知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。↓

歌い手さん向け・腹式呼吸と胸式呼吸とは?その違いと仕組み

 

ビブラートをかけたいのであれば、深い呼吸ができる必要があります。

上半身が脱力できていない

首や肩に、無駄な力が入っていると、ビブラートがかかりにくいです。

なぜなら、喉周りの筋肉の緊張は、連動して声帯にも影響するからです。

 

歌は、スポーツと一緒です。

不要な力を抜き、最小限のエネルギーで、効率よく動かす事が理想です。

上半身は、リラックスさせましょう。

歌う前に、肩を回したりして、ストレッチでほぐしましょう。

ロングトーンが安定していない

音を真っ直ぐ伸ばす、「ロングトーン」が安定していないと、ビブラートも上手くかかりません。

声が意図せず揺れてしまう場合は、ビブラートをコントロールできていません。

その為、ロングトーンが安定してできるかが、大事になってきます。

 

ロングトーンの練習について気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

ロングトーンとは?発声練習の意味とやり方・コツ・歌のボイトレ方法

 

ロングトーンは、真っ直ぐに声を出す基礎になります。

その上で、規則的で、綺麗なビブラートをかける事が理想です。

声帯が腫れている

喉を痛めた状態だと、ビブラートがかかりません。

声帯は、がなりすぎて充血すると、炎症を起こし腫れます。

 

風船のように腫れた声帯は、なめらかに動きません。

よって、ビブラートもかけられなくなります。

普段から、声帯に負担をかけない発声を心がけましょう。

歌う筋力がない

単純に、「歌う筋力がない」という事があります。

それは、「歌の練習に、どれだけ時間をかけてきたか」という事です。

なぜなら、歌は全身運動だからです。

 

スポーツと一緒です。

魔法のように、一瞬で上手くなる事はありません。

ビブラートは「歌を沢山練習すれば、自然にかかるようになる」と、言われる事が多いです。

それは、筋肉が育つ事で、ビブラートもかけられるようになるからです。

 

よく、「最初からビブラートができた」という人がいます。

そういった人は、実は子供の頃から歌が好きで、しょっちゅう歌っていたります。

好きで歌っていたら、筋肉もついてきて、「自然とかかるようになった」という事です。

 

何度も歌うと、腹筋や、背筋が疲れてくる事が分かります。

それは、普段使っていない筋肉です。

少しずつでも時間を作って、歌いながら筋力をつけていきましょう。

まとめ

ここまで、ビブラートができない理由について、解説してきました。

・呼吸が浅くて、息の供給が不安定

・上半身が脱力できていないので、声帯の動きが制限される

・ロングトーンが不安定

・声帯に負担がかかって、腫れている

・歌い慣れていない為、単純に筋力不足

できない理由が分かれば、対処方が分かります。

 

ビブラートが上達すると、歌に響きが生まれます。

聴く人を魅了する事ができるでしょう。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

ふわはるな