【歌声がこもる】治し方・こもった声とはコンプレックス改善

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自分の声がこもっていて、気持ち悪いと思う事があります。

音は物理なので、感覚だけでなく、原理や法則を知ると上達が早いです。

この記事では、声のこもりの解決法を紹介します。

こもった声とは

こもった声とは、以下のように言われます。

・倍音(倍の音)の少ない声

・モコモコ、ボワボワした音

・「前にでない」声

・舌の奥や、下顎周りに声が響いている

・軟口蓋(なんこうがい)が下がっている時に出る音

物理の視点では、「低音域が強調され、高音域が弱い」と表現されます。

聞いていてあまり気持ち良くなく、不明瞭で、ぼやけて聞こえ辛いです。

こもってると「自分は」聞き取りやすい

こもる理由に、「自分が聞き取りやすいから」という事があります。

外に発するんじゃなくて、自分の中で声を反響させると、聞き取りやすいと感じます。

自分の中に、丸めた音を入れてるイメージです。

自分が聞き取る為に「結果的にこもってしまった」という事ですね。

原因は「共鳴」

原因は「共鳴」です。(響きの事)

トンネルや洞窟だと、声がよく響きますよね?

空間の大きさ(体積)が大きくなるほど、音は大きく響くからです。

「こもる」というのは、体のどこかで、響きを邪魔する原因があります。

大きな影響を与える「舌」と「軟口蓋」

声の抜けに大きな影響を与えるのは「舌」と「軟口蓋(なんこうがい)」です。

 

「口蓋」(こうがい)は口の中の天井部分の事で、

前方にある固い部分を「硬口蓋」(こうこうがい)、

後方にある柔らかい部分を「軟口蓋」(なんこうがい)と呼びます。

試しに舌で、上アゴを前から後ろまでなぞってみてください。

途中でふにゃっと柔らかくなる所がありますね。そこから後ろが軟口蓋です。

音の大きさは、空間の体積によって変わるので、「空間の使い方」が重要です。

つまり、「声の通り道」と、「発音」です。

「声の抜け」に大きな影響を与えるのは、舌と軟口蓋です。

舌の硬さと、無駄な力み

日本人は舌が硬いです。

なぜなら、日本語はほとんど舌を動かさなくても、ある程度発音が作れるからです。

 

しかし、使わない筋肉は、硬くなり縮(ちぢ)みます。

「縮んだまま」、「緊張したまま」の状態が続く為、力が入ります。

つまり、何もしていない状態でも、常に舌に力が入っている事になります。

 

筋肉は縮まると、力が入ります。

イメージとしては「力こぶ」を作る時です。

筋肉を縮めますよね?そして硬いです。

舌の筋肉は使わないと固くなり、縮まります。

舌と声の通りの関係

舌の始まりは「舌骨」です。

この骨は、声帯が入っている「甲状軟骨」(こうじょうなんこつ)より上にあります。

筋肉が骨に付着する場所(からだの中心に近い方)を、「起始」(きし)といいます。

筋肉は力が入ると、起始している方へ収縮します。(ちぢむ)

 

つまり、舌に力が入っている状態は、舌が喉の奥の方向へ引っ張られています。

すると、「のどの空間」を圧迫している(声が響く空間を狭める)状態になります。

この舌の奥まりが声がこもる最大の原因です。

舌を鍛えるトレーニング

舌の動きが悪い人は、舌の筋肉を鍛えましょう。

「ラ行」の「ラ」を、同じ音で続けて発音します。

「ラ」は「L」ですが、この発音には「舌が当たる位置」があります。

硬口蓋(こうこうがい)の前の方です。

毎回その位置に舌先が当たって発音がしたいです。

 

最初は息から始まって「Ha-lalala・・・」と発声練習します。

これは舌が硬いと、「ラララ・・・」と続けて発音する事ができません。

(めちゃくちゃ疲れます。)

慣れたらリズムを変えて、3連符(タタタ)や、16分音符(タタタタ)でやってみましょう。

「軟口蓋」(なんこうがい)

軟口蓋は、上アゴ後ろ側、柔らかい天井部分の事と説明しました。

軟口蓋は、上がった状態が良いです。

それについて書いていきます。

軟口蓋は上がっていた方がいい

軟口蓋が上がっていると、鼻への空気の侵入を「やや」阻止します。

すると、「パ行、タ行、カ行」などの鋭い音を作る事ができます。

軟口蓋が下がっていると、鼻から息が抜け、音がぼやけます。

軟口蓋が上がると、鼻と喉をつなぐ道が遮断され、鼻声にもなりにくくなります。

軟口蓋をあげる練習→「P」の発音

「パ行(P)」は破裂音といい、軟口蓋が上がっていないと作れない発音です。

(鼻と口の境を閉じて発音するからです。)

「パッ、パッ、パッ」と短く、繰り返し声を出してみましょう。

軟口蓋が上がる感じが体感できると良いです。

舌と軟口蓋の関係性

「こもる声」は軟口蓋が下がっている時に出ます。

筋肉名は置いといて、以下の事があります。

・軟口蓋の上側には、「軟口蓋を上げる筋肉」がついている。

・軟口蓋の下側には、「軟口蓋を下げる筋肉」がついている。

舌と軟口蓋は筋肉で繋がっているので、舌が下がると、軟口蓋も引っ張られ下がります。

すると、あごと一緒に舌が下がりませんか?

また、舌の真ん中が凹みます。

感覚としては、舌の奥や、下顎周りに響いている音がします。

 

逆に、軟口蓋が少し持ち上がる感覚を感じてみましょう。

試しに、「エー」と言ってみてください。

舌の真ん中が盛り上がってくるかと思います。

 

そのままの高さをキープしたまま、舌を浮かせたような感じで「アー」と言ってみてください。

いつもより明るい「ア」になります。

それが感じられたら、軟口蓋が少し持ち上がっています。

このように、舌と軟口蓋は連動します。

口角を上げよう

口角を上げる事も大切です。

口角を上げると、軟口蓋を上げる筋肉が動きます。(口蓋帆挙筋:こうがいはんきょきん)

 

口角を斜め上に上げ(笑顔のような形)で発声をします。

口角を広げる事で、横に隙間を作ります。

声の逃げ場ができるので、中低音が減り、明度が上がります。

 

※ちなみに下げる筋肉は、

「口蓋咽頭筋:こうがいいんとうきん」と、

「口蓋舌筋:こうがいぜつきん」です。

その他・原因7つ

その他、原因を7つあげていきます。

①息が弱い、量が少ない

②声帯がぴったり閉じない

③共鳴位置(喉頭位置)が深い

④上方向(上アゴ・鼻腔)へ声を通すような意識が大切

⑤口の開きが小さい

⑥鼻腔に入りすぎ

⑦姿勢が悪い

それぞれ解説します。

息が弱い、量が少ない

声帯を鳴らす「息」が足りないと、こもりやすいです。

なぜなら、「声帯を弾く力」が「弱い」という事だからです。

息は声の原動力です。声帯というヒダにぶつかると、振動となり音になります。

ギターだと「指」を使って「弦」を弾きます。

声は「息」を使って、「声帯」を弾いています。

 

つまり、息を吐けていないと、振動が生まれません。

息の量が少ないと、声帯がしっかり鳴らず、声がこもりやすいです。

声帯がぴったり閉じない

声を出す時、声帯はぴったり閉じたいです。

声帯は左右2枚のヒダです。

 

呼吸をする時は開き、声を出す時は閉じるようになっています。

これは、息が通る時に「声帯ヒダ」が近づき、打ち合う事で音が鳴る仕組みです。

声帯がぴったり、隙間なく閉じていると、声帯にかかる息の圧力が高くなります。

その分しっかりと音に変換される為、音が大きくなります。

声帯は上から下までぴっちり閉じないと、息が漏れ、しっかり音に変換できません。

声帯をしっかり鳴らすトレーニングが必要です。

共鳴位置(喉頭位置)が深い

これは共鳴の話です。

「喉頭(こうとう)」は、喉仏や声帯がある部分の事です。

この位置が深いと、太い声が出る反面、音がこもりやすいです。

これは、「声帯」という発信源から、「口」という出口までの距離が遠いからです。

「あくび」をしながら喋った時に、声音が太くなるけど、音がこもって聞こえる事がありますよね。

あれは「喉仏」が下がっているからです。

 

つまり、次のような事が言えます。

・共鳴位置が浅いと、上方向へ声が響きやすい(鼻腔・口腔)

・共鳴位置が深いと、下方向へ声が響きやすい(咽頭腔)

体の作りは人それぞれ違う為、喉頭から口までの距離も違います。

上方向(上アゴ・鼻腔)へ声を通すような意識が大切

つまり、声がこもらないようにするには、上方向への響きを身につける必要があります。

上方向とは「上アゴ」や、「鼻腔」へ音を当てるイメージが良いです。

何か特別な技術が必要という事ではなく、声を上に通すような感覚が、自然とできるようになればいいです。

 

「ハミング」のトレーニングが効果的です。声帯や共鳴のコントロールを養います。

この方法は、振動によって声帯もリラックスしやすくなるメリットがあります。

(緊張すると声がこもりやすくなる)

別記事:歌上手くなる共鳴効果ハミングとは・発声練習ボイトレ法やり方・仕方

口の開きが小さい

口は音の「出口」です。「出口が大きいのと小さいの、どっちがこもる?」

と聞かれたら、「出口が小さい方がこもるだろう」というのは、誰もがなんとなく分かるでしょう。

出口が小さいと、口の中で声が回って膨張し、声がこもります。

鼻腔に入りすぎ

声を出す時に、鼻に入り過ぎているパターン。

鼻にかかった声と言われます。

 

「鼻に響いてるんじゃないの?」と思いますが、鼻にしか響いていないのが問題です。

響きがとても小さくなる為、こもって聞こえてしまいます。

 

風邪の時に「鼻声」になるのも、炎症で空気の通り道が狭くなる為です。

声を出してから鼻をつまんでみて、声が変わるかどうかを聞くと分かります。

「口」にも「のど」にも、バランスよく響くとよい音になります。

姿勢が悪い

姿勢が悪いと喉が締まりやすくなります。

体は連動していて、筋肉はその場所に適した「デザイン」をしています。

正しい位置に「骨格」を持ってこないと、本来のパフォーマンスができません。

姿勢が整えば、息の通りがスムーズになり、こもりにくくなります。

「腹式呼吸」をしよう

腹式(ふくしき)呼吸とは、横隔膜が下に動く呼吸です。

※胸式(きょうしき)呼吸の場合は、肋骨(ろっこつ)周りの筋肉が横に動きます。

 

腹式(ふくしき)の方が、骨に邪魔されないので、よく入ります。

感覚が分からない人は、仰向けに寝て呼吸してみてください。

体の力が抜けるので、横隔膜に押し出されお腹が膨らむのがよく分かります。

まとめ

ここまで、こもった声の解決法について解説してきました。

・主な原因は共鳴

・影響が大きい「舌」と「軟口蓋」

・息が弱かったり、少なかったりしないか?

・声帯の閉じが甘い

・上方向への響きが大事

・口の開きが小さくないか?

・鼻腔に入りすぎてもNG

・姿勢が悪いのもダメ

・「腹式呼吸」をしよう

体は繋がっています。原因は1つかもしれないし、2つ以上かもしれません。

人それぞれ違う問題で、試行錯誤が必要です。

 

「こもり」は体の空間の使い方です。「原理や法則」を知る事も大切です。

分析していくと、「いつの間にかできるようなっていた」なんて事も多いです。

この記事が誰かの参考になると幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

ふわはるな