ビブラートには、どんな意味があるのでしょうか。
「無意識にやってるし、考えた事がないよー」なんて人も多いと思います。
ビブラートには、歌の魅力を引き出す効果があります。
これらを分かっていると、ビブラートの使い時が分かるようになります。
この記事では、ビブラートの効果・意味を5つ紹介していきます。
音に表情がつく
ビブラートをかけると、音に抑揚(よくよう)がついて、表情がつきます。
なぜなら、その部分の音に響きが出て、目立つからです。
ただ音を伸ばすだけの「ロングトーン」だと、単調になりやすく、間延びした印象になります。
ビブラートをかけると、音に表情がつき、個性的な歌い方になります。
感情を表現する
ビブラートは、感情の揺れを表現します。
単調なロングトーンだけだと、音が硬い感じになります。
「心が震える」といった表現があるように、「揺れ」には感情が伴います。
「悲しい・暖かい・柔らかい」といった、感触を伝えやすくなります。
ビブラートには、歌詞の意味を汲み取り、聴き手に伝える効果があります。
心地よさを感じる
聴き手も、歌い手も、ビブラートに心地よさを感じます。
なぜなら人は、「一定間隔の揺れ」に、心地よさを感じるように出来ているからです。
例えば、電車の中で眠くなってしまう経験がありますよね。
それには、「揺れ」のサイクルが関係しています。
揺り籠でユラユラする状態に近い時、あのように眠くなってしまうのです。
ビブラートは、音の高低差を、一定のサイクルで揺らしています。
その為、人は心地よさを感じます。
音程をごまかす
初心者の場合は、ビブラートでピッチ(音の高さ)や、音程(音同士の距離)をごまかす事もできます。
ロングトーンの場合は、正確な音が要求されます。
その為、実は歌い手にとって、リスクが伴います。
ビブラートは音を揺らすので、外してしまっても、テクニックのふりができます。
脱力を確認できる
脱力を確認する目安になります。
なぜなら、無駄な所に力が入っていると、ビブラートがかかりにくいからです。
例えば、歌う前のウォーミングアップが足りていない時、ビブラートがかけづらい事があります。
原因としては、体が十分に温まっていなかったり、呼吸そのものが浅かったりします。
ビブラートは、それらを測る指標になります。
「ビブラートがかかりづらいな」と感じたら、体の調子を確認しましょう。
まとめ
ここまで、ビブラートの効果・意味を5つ紹介してきました。
・単調なロングトーンに、表情がつく
・感情や、心の揺れを表現する
・規則性のある揺れが、心地よさを感じる
・音程をごまかせる
・脱力を確認する目安になる
ビブラートの効果を知っていると、その使い所が分かりやすくなります。
人を魅了させ、良い歌を歌える手助けになります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
ふわはるな