「喉に良い飲み物(食べ物)は何だろう?」と、疑問に思う人は多いです。
歌う前に摂取すると、喉が乾燥したり、声を出しにくくなったりする物があります。
せっかく練習したのに、本番で歌いにくくなったら、悲しいですよね。
過剰に気にする必要はありませんが、知識として知っていれば、助けになる事もあります。
良い・悪いとされる物について、ポイントだけ押さえておけば安心です。
もくじ
悪いとされる物
一般的に、歌う前の摂取が、オススメされていない物です。
ただ、個人差があるので、神経質にならないでね!
ウーロン茶
ウーロン茶を飲むと、「口内がさっぱりしすぎて、歌いにくい。。」と言う人は多いです。
よく、脂っこいものを食べる時、ウーロン茶を一緒に飲みますよね?
これには、特有のポリフェノールが含まれており、それによって脂肪が分解される為です。
しかし、歌うには、喉に適度な油分が必要です。
歌う直前に飲むのは、避けた方が無難です。
紅茶や緑茶
カフェインが入っている為、利尿作用があります。
そもそも、歌う事で、喉は乾きやすくなっています。
そこに、カフェインの利尿作用が加わると、ダブルパンチになります。
ただ、カテキンの殺菌作用があるので、体にはいいです。
歌う前の、カフェイン摂りすぎは、控えた方が良いという事です。
コーヒー
コーヒーは酸性の飲み物です。
人の血液は、わずかにアルカリ性です。
体は何を摂取しても、アルカリ性に戻そうとします。
コーヒーが中に入ると、酸を中和する為、水分を必要とします。
その為、粘膜から水分が奪われ、喉の滑らかさが失われます。
また、コーヒーに含まれる、カフェインにも利尿作用があります。
体から水分が少なくなると、濃い痰が分泌され、歌いにくくもなります。
柑橘系のジュース
オレンジ、グレープフルーツ等、柑橘系は刺激が強いです。
傷口にレモン汁を絞ったら、しみる事が想像に難しくないです。
(昔、親知らずを抜いた直後に、グレープフルーツを食べて悶絶した経験があります。笑)
粘膜を刺激するので、避けましょう。
炭酸飲料
粘膜に刺激を与えます。
また、ゲップが出やすくなります。
アレルギーが関係するもの
メロンのような果物で、喉がイガイガする人がいます。
食べた後に、喉に違和感を感じるような物があれば、注意が必要です。
キウィ、桃、スモモ、サクランボ、バナナ、リンゴがあげられます。
アルコール
アルコールは、乾燥させる作用があります。
飲むと、喉の粘膜が乾きます。
また、利尿作用もあり、脱水状態になる可能性があります。
砂糖が入った、甘い飲み物・食べ物
砂糖によって、口の中の水分がなくなり、乾燥しやすくなります。
また、適量であれば良いのですが、体からビタミンを奪います。
発声にはスタミナが必要です。
しかし、糖分の消化にはエネルギーを使います。
その為、摂取しすぎると、バテやすいです。
乳製品
乳製品は体内に大量の粘液を産出させます。
取りすぎると、痰がからまりやすくなります。
タバコ
タバコは、火で熱くなった空気が、声帯を膨れ上がらせます。
すると、声帯のコントロールがしにくくなります。
それによって、高音域が出にくくなります。
また、肺活量も減少します。
満腹もNG
満腹になると、呼吸のコントロールが困難になります。
横隔膜が降下するのに、満タンな胃が邪魔をします。
しかし、歌う事はエネルギーを使う事です。
軽い食事を、歌う数時間前に摂ると良いです。
良いとされる物
基本的に、良いとされる物です。
その基準は、「喉が潤うか?刺激物ではないか?」といった所です。
常温ぐらいの水
常温ぐらいの水が、一番良いとされます。
「常温」という点も、意味があります。
熱すぎると、声帯に血液を呼び、わずかな腫れの原因になります。
冷たすぎると、声帯はこわばり、硬くなります。
その為、常温ぐらいがベストです。
無難にスポーツドリンク
水分補給には、吸収率の高い、スポーツドリンクもオススメです。
ただ、糖分が多いと、喉が乾燥します。
その場合は、薄める事をおすすめします。
唐揚げを食べる
レコーディング時に、唐揚げを食べる人がいます。
粘膜が、油分で滑らかになると感じるからです。
ただ、満腹になりすぎないよう、注意しましょう。
漢方薬に頼ってみる
風邪気味でも、声を出さないといけない時、漢方を試してみても良いです。
「風邪薬」を飲んで、喉が渇いた経験はないですか?
「抗ヒスタミン剤」という、鼻水止めが入っている場合、喉の渇きを誘発する事があります。
声を出しやするする漢方は、以下のような物があります。
・麦門冬湯(ばくもんとうとう)
喉を潤す効果があり、歌いやすくなります。
咳っぽい時にも効きます。
・響声破笛丸(きょうせいはてきがん)
こちらは、歌いやすくなる漢方として、とても有名です。
というか、名前のインパクトが凄い。笑
声の出しすぎによる、しわがれ声や、不快感を改善する効果があります。
どうしても声を出さないといけない時、使ってみるのはどうでしょうか。
予防で飲む「生姜紅茶」
紅茶はカフェインが入っていますが、風邪予防で飲むのであれば、「生姜紅茶」が良いとされます。
「ホットで作って飲んでいたら、風邪をひかなくなった!」という人がいました。
作り方は簡単です。
①ティーパックの紅茶をホットで作る
②市販のチューブタイプの生姜を、2・3㎝くらい絞って、混ぜる
以上です。
本当は、生の生姜の方が、成分的には良いです。
しかし、忙しかったり、会社に持ち込みにくかったりします。
その為、チューブタイプを使う人は多いです。
生姜には、ジンゲロールという成分が含まれ、殺菌効果・抗炎症作用があります。
紅茶にも、殺菌効果のあるカテキンが含まれます。
ただ、利尿作用でトイレに行きやすくなります。笑
神経質になりすぎない事
実は、神経質になりすぎても、悪影響が出ます。
ストレスが、声に影響するからです。
例えば、歌の為に「タバコ」を我慢した人がいます。
しかし、我慢した事で、「歌の調子が悪い…」となる事があります。
実際、ボイストレーナーの方は、タバコめっちゃ吸う人が多いです。笑笑
本人も、「タバコは吸わない方がいいよ。歌う事が2倍きつくなる。笑」とは言っていました。
ただ、気にしすぎてナーバスになる位なら、何を摂取しても良いです!
咳払いをしない
咳払いは、なるべくしないようにしましょう。
これは、声帯に「突風」が吹く事になります。
そもそも、咳払いが必要に感じるという事は、すでに声帯にトラブルがあるという事です。
咳払いが必要と感じたら、水を飲んで喉を潤しましょう。
基本的には生活習慣
歌に関係なく、健康を維持する事が大切です。
不摂生をしているのに、声だけ健全とはいきません。
・睡眠時間はとれているか
・栄養のある食事はとれているか
・適度に運動はしているか
心身ともに、健康である事が、良い声に繋がります。
まとめ
今回は、喉に「良い・悪い」とされる物について、述べてきました。
・コーヒーや、カフェインの入ったお茶は避ける
・柑橘系のジュース、炭酸、アルコールは刺激があるので避ける
・実は「常温の水」が一番
・困った時には漢方薬
・心身ともに健康であるか
過剰に心配する必要はありません。なぜなら、個人差があるからです。
ただ、先に知識として知っていれば、歌いにくくなる事を回避できます。
本番で、気持ちよく歌う事に、専念できるはずです。
結果的に、何を摂取しても問題ないかは、自分の体と相談しましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
ふわはるな