ヤマガラ幼鳥の保護日記・巣立ち雛の子を親元に帰すまで
こんにちわ。シンガーソングライターのふわはるなです!
以前、家の縁側に落ちていた、野鳥の雛を保護した事がありました。
それは、「ヤマガラ」という名前の野鳥でした。
※ヤマガラ:成鳥で14㎝ほどになる、全国の平地から低山帯の林に生息する小鳥です。
家の縁側は野良猫の通り道ですし、ヘビも出ますので、一時的に保護をしました。
雛は最終的に、親鳥の元へ帰す事ができました。
今回は、親鳥が迎えにくるまでに対応した経緯や、用意した物などを書いていこうと思います。
窓に当たって動かない、巣立ち雛を発見
ある初夏の日、家族からLINEが来ました。
「家の縁側でヤマガラの雛がひっくり返っていたよー。」との事で上の写真も送られてきた。↑
以前、冬にはメジロが家の窓に当たってひっくり返ってた事もあったみたいなので、この雛も窓に当たったのだろうか。
この時点では、ぐったりして元気がなくて、動かなかったそうです。
くちばしががまだ黄色くて、羽根の色が薄い。巣立ったばかりの巣立ち雛のようです。
※巣立ち雛:巣立ち後、外で生きていく術を親鳥について学ぶ時期の雛の事です。
動かないので、とりあえず保護
夜に家に帰ったら、とりあえず保護してありました。↑雛を入れている箱は、ホームセンターで買ってきた「巣立ち箱」です。
息はしているけど、昼からずっと寝ていて動かないらしい。
やっぱり駄目かな〜。なんて家族と言っていました。
そ~っと、背中を触ってみた。ら、なんと起きた(゚ω゚)
起きたー(゚∀゚)
つぶらなひとみ、、。
昼間から何も食べていない訳なので、何かあげなくてはという事で、ぬるま湯で練った練り餌をあげました。これもホームセンターで購入。
野生のヤマガラは、普段は虫や、固い木の実を割って中を食べています。緊急時なので、とりあえず練り餌で対応しました。
お腹が空いていたのか、自分からガツガツと食べてくれました。(人を臆さない雛でした。)
おそらく窓に当たって脳震盪起こしてた?という結論が出た。
近くに親鳥がいるはずなので、様子を見ながら保護する事になりました。
「巣立ち箱」では狭いので、家にある物で小屋を作る。
飛び方がまだ危なっかしく、すぐに落ちてきてしまいます。
材料
・新聞紙
・犬用のトイレシート
・アウトドア用の網と、針金
・止まり木になる木材
・入り口は適当な物(ステンレス系の板)でふさぐ。
↓産毛が残っている所が、まだあどけないですね。
「名前は不死鳥マルコだな←ワンピース 白ひげ海賊団一番隊隊長」と兄からLINEが来ていたが、安定の既読スルーをする妹の私(´・ω・`)
どれくらい飛べるか、飛行訓練とゲージを変える
ここで、保護から3日目くらいです。
どれぐらい飛べるのか、飛行訓練してみました。
↑これ、床に居るように見えるけど。
↑実は壁をよじ登っている。体が軽いんだねぇ。
│ω・`)じっ。と見てくる雛。見た目は可愛い、が、、
このあと指を連打される。↓
野生なので、性格はきついです。(あたりまえか、、)
このくちばしで、エゴの実(固いやつ)を割る程なので、小鳥といえどくちばしには気を付けましょう。
スライド移動とかしちゃう。↓
頭に練り餌が付いている。
練り餌は、小さいお皿に練った物を入れておいたら、自分から食べにいっていました。
ホームセンターで買った、野鳥の餌のミックス(ひえ、粟、ひまわりの種等など)も置いておきましたが、ひまわりの種しか食べませんでした。
最初はひまわりの種を丸ごと食べようとしていましたが、無理だと気付いたらしく、すぐに自分で割って食べられるようになりました。
両足に種をはさみ、くちばしで割って食べます。
うーん、種の割り方って親鳥に教わる物だと思っていたのですが、本能で分かっているのでしょうか?
関心してしまいました。
小鳥ばかり見ていたら、犬は構ってほしそうにしていた。
この日はもっと運動できるように、ゲージを変えてみました。
用意した物
・犬用のゲージ
・犬用のトイレシート
・網戸(あみど)の網
網戸(あみど)の網は、たまたま家に余っていたので、ちょうど良かったかも。
犬用のゲージを、網戸の網で囲みました。
餌の入れ物や、シートを変える時の為に、上部の一部分を四角の形にハサミでカット。
その部分は、新聞紙等の軽い物で塞ぎました。
水浴びが好きで、陶器のお皿とか浅い器を置いておいたら、たくさん浴びてくれてました。
水浴びした後は棒に上手く乗れず、落ちてたりしてた。笑
短期間で身体能力がどんどんあがっていきました。成長早い早い。
数日で見違えるようになった雛・上手に飛べるようになった
成鳥っぽくなってきた。産毛も無くなってる。はやっ!
姿が見えると犬が吠えるので見えないようにした。
ゲージを雛に取られた犬。
保護した当初は翼に力がなかったのですが、だいぶアクロバティックに飛べるようになりました。
ちょっと虫っぽい。笑
ひまわりの種を自力で割って食べれるようになったので、種が散乱してます。
ゲージの隙間に種を隠す、貯蓄行動もしてました。(ヤマガラの習性です。)
そろそろ寝そう。
ほわほわ
夜寝る時は後ろ向くんですね。
鯵の開きっぽい。
親が迎えに来たので、親元に帰す。
さて、そんな子ヤマガラですが、
親鳥が雛の声の場所を突き止めて、外に迎えに来ていました。雛も親鳥の声に凄い反応していました。
(一週間ほどなら、親は自分の雛の声を憶えているそうです。)
そんなわけで、放鳥。
おそらく親鳥がいると思われる電線までひとっ飛びでした。
あっさりし過ぎて写真は無いです。笑
食費、宿泊費、光熱費、もろもろ払わず帰って行きました。笑
雛は巣立った後しばらくも、親鳥について行動し、学習していくそうです。
おわりに
人間と違って、幼鳥の成長スピードは半端なかったです。
誰に教わらなくとも、ひまわりの種を割れるようになるし、貯蓄行動もするし、本能や習性って凄いプログラミングだなぁと思いました。
保護に関しましては、線引きが難しい所と思います。(鳥獣保護法があるので、人が野鳥を飼う事は不可。)
知恵袋などでも悩まれている方が多いですよね。
ちなみに、ヤマガラは成鳥となると、こんなに色がはっきりします。↓
名前の由来は、お腹が山吹(ヤマブキ)色のカラ(小鳥)だからとか、山に住んでいるカラ(小鳥)だから等などの理由だそうです。
この辺りに住んでいるヤマガラ親子みたいなので、冬になったら、ヒマワリの種を置いておこうかな。。(о´∀`о)
この記事が、いつか誰かの参考になる事があれば嬉しいです。