・一音が明瞭で、 聞き取りやすい声になる
・舌が回りづらい文章でも言いやすくなる
・腹式呼吸が意識しやすくなる
・喉の開きが意識しやすくなる
母音の「明るさ」の違い
母音には明るさの違いがあります。
喉の内壁の微妙な動きや、舌の位置などが、周波数を変えるからです。
最も明るいのが「い」で、「え」→「あ」→「お」→「う」の順に暗くなります。
母音と身体の関係(発声)について
「あ」
①全身に響きやすい
②胸郭、頭部に向け身体の前側
・喉をゆるめて出す母音
「い」
①縦めに響く声作ります
②声抜けの悪い人に最適
③高音出にくい人に最適(高周波の共鳴を増幅するので、声をはっきりとさせ、力強くする)
・「い」→声帯が中央でぴったり閉じるので、疲れた声を癒すにはもってこい
声をハードに使うと、声帯が腫れる。そうなると、真ん中でぴったり合わなくなる→しゃがれ声や、響のない声になる
「い」で音階を上から下に軽く歌うと、声帯の腫れを鎮め、中央できちんと閉じるように再調整できる
「う」
①頭部共鳴強く、前側がより響く
②鼻腔共鳴強いので、裏声練習にも良い
③ハミングと同じ効果あり
④呼吸気バランス作りにもよし
「う」→低周波数を促進する母音なので、喉頭が下がり喉が開く。
これは、声を深くする効果がある。声が細い悩みがある人は、「う」という母音を用いて、喉頭を下げる練習を行うと、豊かな声を作る事ができる。
「え」
①後頭部から首の後ろがよく響く
②喉空きの悪い人は、抜けが悪い
③高音でにくい人に最適
「お」
①下顎から首前面及び胸によく響く胸部共鳴強い音
②低音の鳴りをよくし、響きを集める
「母音」練習のメリット
日本語は、「子音」+「母音」の、組み合わせがほとんどです。
五十音の「か」なら、子音が「k」、母音が「a」ですね。
このように、日本語は「アイウエオ」の母音、いずれかに着地します。
その為、母音が上手く発声できれば、音の響きが良くなります。
母音の感覚を、発声練習で、体になじませる感じです。